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May 08, 2011

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番/交響曲第7番 (CD)

Piano_concerto_4
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番/交響曲第7番

暗いが滋味溢れるロマン的演奏を、高忠実に LP 復刻.DreamLife ありがとう, 2011/5/8

             
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番/交響曲第7番 (CD)       

10/31~11/ 3/1943 旧フィルハーモニー, ベルリンにて

戦時下の、これらフルトヴェングラー録音テープ含め器機やコンセントまでソ連軍に持ち去られた。彼の地でメロディア レーベルで販売されたもの。今回その希少な LP から復刻されて良質の音でプレスされている。LP 時代から評価の高い演奏だがモノラル音の不自然さに、何度か CD も取っ替え買い直した。DreamLife 社のおすすめ盤の第一として購入し自然な楽音に溜飲を下げている。SACD ハイブリッド、復刻の背景となる分厚い解説付き。

コンラート・ハンゼンは来日時の印象では、平凡なピアニストとの印象らしい。しかし、ここでは巨匠のサポートの元、極めてロマンチックな冴えを見 せ、バックハウスにも劣らない。ピアノから静かに開始されるが、オケのテュッティは、凄まじい爆発を見せる。冒頭、指揮者が何度もタクトでピシッと叩いて (フルベンにはよくある)注意をうながしている。この楽章のカデンツァは、非常に長く、アパッショナータの主題まで出てくるが、おそらく指揮者のアイデア も、入っているだろう。

第二楽章は、ピアノとオーケストラが交代して掛け合いを見せるが、ゆったりしたテンポ、弱音のピアノとフォルテのオケが説得力を持って迫ってく る。この楽章の終結部分は非常にゆったりとしてロマン的に締めくくるが、テンポがよく持つと思われるくらい遅く、死んでしまうかのようにゆっくり静かに終 わる。他の演奏にない暗い印象。

フィナーレはいつものように活気に満ち聴いていて元気づけられる。エトヴィン フィッシャーとの5番"皇帝"よりも好きになってしまった。LP 復刻や良質なプロデュースは DreamLife 盤の他は見あたらない。

交響曲7番については、フルトヴェングラーのレコードもいくつも存在するし、EMI のスタジオ録音始め感動的であるが、この大戦時の演奏は、エネルギッシュにスフォルツァンドを効かし、"リズムの権化" にふさわしいものだ。リズムとディナーミクは一体のものであることを感じさせてくれる。

参考:
フルトヴェングラー 音と言葉
音と言葉 (新潮文庫)
フルトヴェングラー 音楽ノート
フェルトヴェングラーの手記
回想のフルトヴェングラー (1982年) (白水叢書〈62〉) エリーザベト夫人による
http://www.peace-ashram.org/essay/Furtwangler.doc an English essay 英語論文

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