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June 17, 2011

ベートーヴェン:「コリオラン」/シューベルト:交響曲第9番《ザ・グレイト》

シューベルト 交響曲 9番 "The Great" 12/6~8/1942 ベルリンフィルとのライブ録音

Shubert_1942

ベートーヴェン:「コリオラン」/シューベルト:交響曲第9番《ザ・グレイト》

凄まじい迫力! すでにコリオラン序曲から気づかされる。実演の彼ならではの特色がよく現れた一枚と言える。牧歌的なホルンによる冒頭はいかにもゆっくりと開始される。しかし、有機的・創造的演奏を求める指揮者の合図によってか、凄まじいテュッティのフォルテ、そして極端とも思われる加速や緩急のアゴーギク、楽器のアタックや、壮絶なスフォルツァンド、しかも緊密な緻密なアンサンブル... これだけでもこの一枚を手に入れる値打ちはあった。尚、文末に Timing 比較を書いてみた。イタ起こしによって、低音含めて楽器の音は非常に美しく、なめらかな自然な音になっている。

この曲は作曲者の死後発見されている。ライプツィッヒに住んでいたシューマンがウィーンを訪れ、ベートーベンとシューベルトの墓に詣でた。その帰途、シューベルトの兄のフェルディナンドを訪問。そこでおびただしい数の楽譜、まるで宝の山を発見する。革命的文化人は、世の迫害に会う事はいつも同じだ。この交響曲もその一つであるが、一見してその価値を見抜き、また練習のあとで恋人クララ(後の夫人)宛に「天国のように長い交響曲」と知らせている。メンデルスゾーン指揮ライプツィッヒ ゲヴァントハウス響によって初演され、世界中のオーケストラのレパートリーに加えられる事になった。「音楽と音楽家」にも翻訳されているが、シューマンの「新音楽」ジャーナルにこの曲が「フランツ シューベルトのハ長調交響曲」としていきさつが紹介され例の「天国的のように長い」という形容詞が使われている。

無謀にも Timing を比較してみた。
当盤 ベルリンフィル   ウィーンフィルとのライブ1953 スタジオ録音盤
1st Mov 13'51        15'02               14'45
2nd Mov 16'50        17'30               17'18
3rd Mov 09'45        09'58               11'16
4th Mov 10'40        11'23               11'38

意味があるのか分からぬ無謀な試みとお笑い戴きたいが、どうしても二つのライブ演奏、スタジオ録音を比較して聴いてしまう。全体として、ウィーン盤ライブよりもテンポは速め、また、アゴーギクを効かせて速い所では非常に速く、迫力満点の演奏である。

参考:
音楽と音楽家 (岩波文庫 青 502-1) p.168 「フランツ シューベルトのハ長調交響曲」
シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレイト」/ロザムンデ序曲 ウィーンフィルとのライブ盤 8/30/1953
シューベルト:交響曲第9番 ベルリンフィルとのスタジオ録音 11~12/ 1951

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